北海道は日本でも有数の豪雪地帯です。大きい北海道内で地域差はあるものの、札幌では11月から3月くらいまでは一面雪景色になります。
そんな北海道へ冬に旅行に行く際に気になるのが、傘が必要かどうかですね。
結論から言うと、基本的には傘は必要ありません。
私も北海道に移住して驚いたのですが、雪の日でも、北海道では傘をさして歩いている人はとても少ないです。
一体なぜなのでしょうか。今回は北海道へ冬に旅行に行くときに、傘が基本的に必要ではない理由を説明したいと思います。
雪の日に傘をさす人の割合
私も北海道に移住して驚いたのですが、北海道では、雪の日でもほとんどの人が傘をさしていません。あるアンケート調査では、雪の日に傘をさすと回答した北海道民の割合はわずか14%で、残りの86%は、雪の日でも傘をささないと回答しています。北海道民は雪の日でもなぜ傘をささないのでしょうか?
傘が必要ない理由
理由1.雪質がさらさらだから
日本の最北に位置する北海道では、冬の気温はとても低いため、雪質がとてもさらさらしています。そのため、雪の日に傘無しで歩いていても、体に雪がついて、びちゃびちゃに濡れてしまうようなことはほとんどなく、歩いている間、雪は上着の表面にくっつかずに、ふわっと落ちていきます。多少ついても、建物に入る前にパッパッと払えば、雪はほとんど落ちてしまいます。
逆に、冬でも気温があまり下がらず、べちゃついた雪に馴染みのある北海道以外の地方では、雪の日に傘をさす人が多くなる傾向があります。
理由2.転んだ時に危険だから
北海道では、冬の間、歩道が凍結してつるつるになることが珍しくありません。凍った路面に慣れている北海道民でも、年に一度くらい滑って転倒してしまうことがあります。凍った路面に慣れていない旅行者は特に転倒のリスクが高くなります。
そんなとき、傘で手がふさがっていると、受け身がとれず、思わぬケガを負ってしまう危険性があります。
凍った道を歩くときは、できるだけ両手をあけておいた方が安全です。
理由3.視界を遮ってしまうから
雨の場合、透明なビニール傘であれば、濡れてもある程度の視界を確保できますが、雪の場合、傘に積もると、重いだけではなく、視界が悪くなってしまいます。
雪の日は、車の運転手にとっても視界が悪く、車も歩行者も視界が悪い状態だと、お互い気づくのが遅れ、事故にあってしまうリスクが高くなってしまいます。
理由4.人とすれ違いずらいから
豪雪地帯の北海道では、積雪量が多くなってくると、歩道の両側に雪がたまり、人の歩ける幅がとても狭くなることがあります。そんなとき傘をさしてすれ違おうとすると、気を付けていても相手に傘がぶつかってしまうことがあります。そのため、すれ違いやすいように最初から傘をささないというのも理由のひとつです。
理由5.風が吹くとあまり意味がないから
雨と違い、ふわふわしている北海道の雪は、風が吹くと簡単に風に乗って流されます。そのため、傘をさしていても、横から雪が流れてくるので、体にあたる雪はあまり防ぐことができません。
風も伴うことが多い北海道の雪では、傘の効果は薄く、逆に風で傘が飛ばされそうになって危険なこともあります。
オススメの服装
冬に北海道を旅行する場合、暖かい服装をするのはもちろんですが、雪の日でも傘をささずに歩くためにおすすめなのが、フード付きの上着です。雪の降っていないときはフードはかぶらず、降ってきたらフードをかぶって、雪が頭に積もるのを防ぐことができます。また、アウトドアウェアのような、比較的ツルツルした素材の上着であれば、雪が服につきずらく、なお良いです。
フード付きの上着でなくても、頭に雪が積もらないように、帽子をかぶることもオススメです。
雪の日に傘をささない北海道民も、ほとんどの方がフード付きの上着、または帽子をかぶって雪の日は歩いています。
最後に
これまで、冬の北海道旅行では、基本的には雪の日でも傘が必要ない理由を説明してきましたが、もちろん傘をさしてはいけないわけではありません。
雪のせいで髪型が崩れてしまうのが嫌な方など、傘が必要な場合もあると思います。そんなときは、上で説明した理由を思い出して、転倒や視界に気を付けて傘をさせば、より安全に、雪が体につくことも少なく歩けるかと思いますので、ぜひ冬の北海道旅行を楽しんでくださいね。