札幌市の中央区にある複合商業施設「サッポロファクトリー」は、まもなく創業30周年を迎える札幌市民の人気お出かけスポット。
実は、そんなサッポロファクトリーが建っているのは、明治9年(1876年)に操業された開拓使麦酒醸造所を起源とする、サッポロビール工場の跡地。
いまでも敷地内には当時のレンガ造りの建物が残されていて、中には、日本のビール造りの歴史を見学できる施設もあるんです。
サッポロファクトリーについて
サッポロファクトリーが、開業したのは1993年。広い敷地内には全7棟の施設があり、約150のショップやレストランが立ち並んでいます。
季節によって、様々なイベントも開催され、お買い物や食事以外でも訪れる人を楽しませてくれます。
開拓使麦酒醸造所について
知らない方も多いかもしれませんが、そんなサッポロファクトリーが建っているのは開拓使麦酒醸造所をルーツとする、サッポロビール工場の跡地。
北海道の開拓と近代化のため、明治政府が「開拓使」を設置したのは明治2年(1869年)。開拓使は、新たな産業を次々と興していくなかで、ビール造りに欠かせない氷が豊富に手に入る北海道は、ビール造りに必要な条件がそろった地であると考えました。
明治9年(1876年)に、ドイツで醸造法を学んだ日本人技術者らも集まって、サッポロビールの前身となる開拓使麦酒醸造所が誕生しました。
当初は木造の建物でしたが、ビール醸造が成功し、札幌のビールが全国に広まっていく中で、工場もレンガ造りとなり、次々と増設もされていきました。
現在残っているものの中で、最も古いのは、明治25年に建てられた北3条通りに面したレンガ造りの建物です。
平成の始まりとともに、ビール工場が移転したのに伴い、歴史的な建物を残した都市再生計画が持ち上がったことから、今のサッポロファクトリーが誕生しました。
サッポロファクトリー内の醸造所
そんなサッポロファクトリーの一角で、当時の製法にならったビール造りを続けるブルワリーが札幌開拓使麦酒醸造所。
現在(2022年12月)、造りたてビールの販売は休止中ですが、札幌開拓使麦酒醸造所の正面には、無料で見学することのできる見学館があります。中では、日本のビール造りの歴史を、貴重な写真やパネルで学べるほか、実際にビール造りで使われている仕込釜や、ろ過槽などを見学できます。
見学館の様子
見学館自体もレンガ造りのレトロな建物です。
中に入ると、ビール造りの歴史を学べるパネルや、昔使われていたポスターのデザイン、ビール瓶などが展示してありました。
ちょっと笑ってしまうデザインも、、
実際にビール造りで使われている仕込釜や、ろ過槽なども並んでいて、自由に見学することができます。
アクセスや駐車場
サッポロファクトリー内の札幌開拓使麦酒醸造所の場所についてはこちらのマップをご確認ください。
車で行く場合
車で行く場合、サッポロファクトリーの駐車場が利用できます。
【駐車料金】
・最初の1時間無料(以降30分毎に200円)
・館内で当日の利用金額2,000円以上で3時間無料
・ユナイテッドシネマ札幌映画を利用で3時間無料
※上記の組合せで最大7時間まで無料
地下鉄で行く場合
地下鉄東西線「バスセンター前駅」から徒歩約3分です。
バスで行く場合
北海道中央バスファクトリー線「サッポロファクトリー」停留所で下車すぐです。
または、ジェイアール北海道バス札幌駅前バスターミナル②③④番のりばから乗車し、「サッポロファクトリー」停留所で下車すぐです。
まとめ
札幌開拓使麦酒醸造所の見学館は、無料で自由に見学できるので、ぜひ一度行ってみてくださいね。
所在地 | 札幌市中央区北2条東4丁目サッポロファクトリーレンガ館1階 |
TEL | 011-252-8231 |
定休日 | 12月31日、サッポロファクトリー休館日 |
開館時間 | 10:00~22:00 |
入場料 | 無し |
アクセス | ・地下鉄東西線「バスセンター前駅」から徒歩約3分 ・北海道中央バスファクトリー線「サッポロファクトリー」停留所で下車すぐ ・ジェイアール北海道バス札幌駅前バスターミナルから「サッポロファクトリー」停留所で下車すぐ |
駐車場 | 有り |
公式 | 公式サイト |