盆地はなぜ昼夜の気温差が大きいのか

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盆地はよく昼夜の気温差が大きいといわれます。実際、北海道でも盆地に位置する陸別町などの気温は、昼と夜で30℃近く変化することがあります。なぜ、盆地では昼夜の気温差が大きくなるのでしょうか。今回はその理由について紹介したいと思います。

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1.外からの空気循環が起きにくいから

そもそも盆地とは、周囲を山に囲まれた平地のことを指しますが、この地形が昼夜の気温差が大きくなることに関係しています。
その理由を説明するために、まずは盆地ではない地域の空気の流れを見てみましょう。

海(水)は陸に比べて温まりにくく冷めにくいという性質があります。そのため、日中は太陽光によって、陸が海より先に温まることで、海と陸の間で温度差が生じます。部屋の中の空気と同じで、温かい空気は上へ、冷たい空気は下に流れるのが基本です。そのため、陸の温まった空気は上昇していきます。すると、上昇した空気の下に入り込むように海の冷たい空気が流れ込んできます。上昇した暖かい空気は海の方へ流れ、今度は冷やされて下降してまた陸の方へ流れるという循環が生じます。このような循環によって、陸では冷たい空気が入ってくることで、日中でも暑くなりすぎないようになっています。
一方、夜は気温差が逆転し、ゆっくり温まった海はなかなか冷めないのに対して、陸は冷めやすいので、海の方が陸より温かくなります。すると今度は空気の流れが逆転し、海から陸へ暖かい空気が入ってきます。このような現象によって、陸では昼夜の気温差が小さくなります。

では、盆地ではどうでしょうか。盆地では海から入ってくる空気を周りの山が遮ってしまうため、外からの空気の循環が起こりにくく、海からの風による昼夜の気温差を抑える効果も弱くなってしまいます。

2.周囲の山から冷気がくるから

今度は盆地が夜に冷える理由です。冷たい空気は下へ、温かい空気は上に流れることは先ほども出てきましたが、山に囲まれている盆地では、夜の間、周囲の山の頂上付近で冷やされた空気がどんどん流れ込んできます。外からの空気の循環も少ない盆地は、冷たい空気がたまっていくことになります。また、特に晴れた日には、放射冷却も相まってグンと夜の気温が下がります。そのため、日中との気温差が大きくなるわけです。

最後に

以上、今回は盆地で昼夜の気温差が大きくなる理由を紹介しました。周囲を山に囲まれている地形が昼夜の気温差を生むんですね。ちなみに、盆地は同じような理由から、夏と冬の気温差も大きくなると言われています。それについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、気になる方は参考にしてくださいね↓

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