北区にある新琴似神社は、明治20年(1887年)に屯田兵が新琴似の地に入植した際、開拓の守護神として建立されたのが始まりの由緒ある神社です。境内には屯田兵に関する資料館もあり、開拓の歴史を学ぶこともできます。
安産や学問、商売繫盛などのご利益があるとされ、駅からのアクセスもいいことから、一年を通して、多くの参拝客が訪れます。
今回はそんな新琴似神社について、ゆかりの深い新琴似屯田兵の歴史も含めて紹介したいと思います。
新琴似神社について
新琴似神社は、明治20年(1887年)に屯田兵が新琴似の地に入植した際、開拓の守護神として、天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)、豊受大神(とようけのおおかみ)、神武天皇(じんむてんのう)の3柱の神を奉斎する神祠を建立したのが始まりの神社です。
代表的なご利益は、安産・子宝、学業成就、商売繫盛、芸能などとされています。
新琴似地区は屯田兵により開拓された地であり、琴似神社の境内には、開村5年を記念して建てられた碑もあります。
新琴似の屯田兵
屯田兵の開拓の守護神として建立された新琴似神社の境内には、新琴似屯田兵中隊本部の建物が復元され、屯田兵の歴史を学べる資料館となっています。
新琴似に屯田兵が入植したのは、明治20年(1887年)とその翌年、計220戸が入植しました。札幌では、琴似と山鼻に次ぐ3番目の屯田兵村で、それまでの屯田兵は東北の出身者が多かったのに対して、新琴似屯田兵村は中国・四国・九州地区の出身者で構成されていました。
屯田兵には、給与地が与えられ、屯田兵制度が廃止になる明治37年(1904年)まで、亜麻などの栽培がされました。
資料館の中には、屯田兵が当時使っていた生活道具や農具など約200点が展示されています。
~資料館(新琴似屯田兵中隊本)について~
【開館日】4月1日~11月30日までの火・木・土曜日
【開館時間】10:00~16:00
【入館料】無料
境内の様子
冬の新琴似神社に訪れたときの様子です。
神社の境内は静かでとても神聖な雰囲気です。
冬の期間、手水舎は凍結防止のため封鎖されています。
ちなみに、夏の花詣の開催期間に訪れたときの写真がこちらです。
最後の鳥居をくぐり、狛犬様を抜けると立派な本殿があります。
こちらは授与所です。お守りなどの購入や御朱印がいただけます。
お祭りについて
新琴似神社では毎年、春の大祭、夏詣、秋の大祭というお祭りが開催されます。期間中は多くの屋台や限定御朱印も登場し、たくさんの人で賑わいます。
アクセスや駐車場
新琴似神社の場所についてはこちらのマップをご確認ください。
車で行く場合
車で行く場合、新琴似神社の無料駐車場(70台分)が利用できます。
JRで行く場合
JRで行く場合、JR学園都市線「新琴似駅」から徒歩約5分です。
地下鉄で行く場合
地下鉄で行く場合、地下鉄南北線「麻生駅」から徒歩約7分です。
最後に
今回は、北区にある新琴似神社を紹介しました。屯田兵の歴史が学べる資料館も併設する神社ですので、屯田兵に興味がある方はぜひ一度行ってみてくださいね。