札幌では2024年12月から市電の運賃が200円から230円に値上げされることが発表されました。実はこのほかにも札幌市民のお財布を直撃するような値上げが相次いでおり、値上げの波は公共交通機関に限らず、札幌の名物やイベントのチケットにまで及んでいます。
札幌の値上げラッシュ
今月に入り札幌市交通事業振興公社は市電の値上げを国に申請したことが発表されました。市電に限らず、札幌では様々なモノの値段が次々と上昇しています。
市電
札幌市内を走る路面電車はこれまで大人1名200だったものが、12月からは230円に値上げされる見込みです。値上げは2017年以来のもので、こども料金も100円から120円に値上げされます。理由はコロナ禍の利用客減少や電気代高騰によるものが主な理由となっています。
【値上げ】
おとな 200円 ⇒ 230円
こども 100円 ⇒ 120円
【時期】2024年12月1日から(予定)
路線バス
運転手不足などを受けて札幌市内の路線バスの乗車料金も30円値上げされることになりました。特殊区間としてこれまで210円または240円だった区間がそれぞれ30円アップし、240円と270円になります。開始は12月1日からで、消費税による値上げを除くと1997年以来の値上げになり、定期券についても同様に値上げが行われます。
【値上げ】
■特殊区間1区
おとな 210円 ⇒ 240円
こども 110円 ⇒ 120円
■特殊区間2区
おとな 240円 ⇒ 270円
こども 120円 ⇒ 140円
【時期】2024年12月1日から
【運行会社】北海道中央バス、ジェイ・アール北海道バスなど5事業者
タクシー
運転手不足を背景にタクシーの乗車運賃も値上げされており、2023年5月31日から札幌市では初乗り料金上限が1.463kmで670円だったものが1.28kmで670円になっています。タクシー運賃の値上げは札幌に限らず、道内の各地で相次いでいます。
【値上げ】初乗り 1.463km 670円 ⇒1.28km 670円
【時期】2023年5月31日から
【運行会社】
・札幌市、石狩市、江別市、北広島市の「札幌A地区」
・恵庭市と千歳市の「札幌C地区」
・帯広市とその周辺町村の「帯広A地区」など
JR
北海道新幹線の札幌延伸が延期になる見込みで話題のJR北海道ですが、2025年4月から全線の運賃を平均8%値上げする方針を発表しています。赤字が続くJR北海道ではこの値上げなどを含めた経営改善により黒字化を目指すとしています。
【値上げ】全線平均8%(詳細未定)
【時期】2025年4月から
とうきびワゴン
大通公園の名物「とうきびワゴン」ですが、2年連続で100円の値上げが行われています。2022年には1本300円だったとうきびが、今では1本500となっています。値上げは一時は売れすぎて販売中止になったこともあるとうきびの品切れ防止や物価高騰対策のためだとされています。
【値上げ】
2022年 1本300円
2023年 1本400円
2024年 1本500円
【時期】2025年4月から
ラーメン
札幌の名物グルメのひとつであるラーメンも次々と値上げが続いています。数年前に比べて200円~300円程度値上げされているお店が多く、かつては「札幌みそラーメンの価格の指標」といわれていた味噌らーめん発祥の有名店「味の三平」でも、2023年6月から味噌ラーメン含め醤油や塩も100円値上げし1杯1,000円になっています。
よさこいソーラン祭り
札幌初夏の一大イベントであるYOSAKOIソーラン祭りですが、観覧チケットも値上げが行われています。数年前まで桟敷席は500円だったものが今は1,000円になり、ファイナルステージ(2部)のチケットは5,000円から今年は6,000円に値上げされています。
■桟敷席の場合
2019年 500円 ⇒ 2024年 1,000円
■ファイナルステージ(2部)の場合
2023年 5,000円 ⇒ 2024年 6,000円
花火大会
札幌で開催される花火大会のチケットも年々値上げが続いており、真駒内の花火大会ではアリーナA席の前売りで2022年は4,500円だった料金が2023年は4,800円、2024年は5,500円となっています。モエレ沼の花火大会は芝エリアが2022年に4,000円だったものが2023年には4,500円になっており、今年はまだ発表されていません。
■真駒内花火大会
アリーナA席の場合
2022年 4,500円 ⇒ 2023年 4,800円 ⇒ 2024年 5,500円
■モエレ沼花火大会
芝エリア1名の場合
2022年 4,000円 ⇒ 2023年 4,500円