小樽は北海道を代表する観光地のひとつです。札幌からの日帰りもできるアクセスの良さで、一年を通して多くの観光客が訪れます。
小樽はかつて北海道の経済拠点として栄えた歴史から、今でも街中には当時のレトロな建物が残り、ノスタルジックな雰囲気を作り出しています。
今回は、そんな小樽観光の際に、絶対に行くべきスポットを厳選して紹介します。
1.小樽運河
小樽観光で絶対に外せないのが小樽運河です。
小樽はかつて北海道開拓の玄関口として重要な役割を果たしてきました。そんな時代に、船での荷運びを効率的に行うために造られたのが小樽運河です。現在ではその役目は終わりましたが、運河は当時のまま残され、運河沿いの石造倉庫群やガス灯など、ノスタルジックな雰囲気を味わえるスポットとして、人気の観光地となっています。
また、夕暮れ時には、ガス灯に明かりが灯るともに、石造倉庫群がライトアップされ、昼間とは違った雰囲気を楽しむことができます。
小樽に訪れたらまずは、小樽運河で記念撮影をしてみてはいかがでしょうか。
2.北一ホール
小樽観光の休憩にぜひ寄りたいのが北一ホールです。北一硝子は小樽とともに成長してきたガラスブランドで、そんな北一硝子が手がけるカフェが北一ホール。北一ホールがあるのは、様々なお土産屋さんや飲食店が並ぶ小樽の観光スポットとして有名な「堺町通り商店街」。もともとは漁業用倉庫だった建物を利用した「北一硝子三号館」の中に入っています。
北一ホールの特徴は何と言っても、店内を照らす167個の石油ランプです。石油ランプの火による温かみのある光に照らされた店内は、とても幻想的で、何時間でもゆっくりしたくなってしまう素敵空間になっています。
所在地 | 北海道小樽市堺町7番26号 |
TEL | 0134-33-1993 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 無し |
アクセス | JR函館本線「南小樽駅」から徒歩約10分 |
駐車場 | 提携駐車場あり(2,000円以上利用で2時間無料) |
公式HP | 公式サイト |
3.桑田屋のぱんじゅう
小樽に訪れたらぜひ食べたい名物グルメが「ぱんじゅう」です。「ぱんじゅう」とは、小樽の文明開化の中から生まれたハイカラのひとつ。パンがまだ高価で、庶民にはなかなか手が届かない存在であった中で、パンのような皮のリーズナブルなお饅頭である「ぱんじゅう」は、あっという間に人気のお菓子となっていきました。
ぱんじゅうを購入できるお店は小樽市内にいくつかありますが、その中の一つである桑田屋は、材料にこだわり、粉や小豆はすべて北海道産のものを使用しています。
カリカリに焼かれた生地の中に、あんなどの中身がぎっしり入っています。
所在地 | 北海道小樽市色内1丁目 小樽運河ターミナル1F |
TEL | 0134-34-3840 |
営業時間 | 11/4~GW前 10:00~17:00 GW~11/3 10:00~18:00 |
定休日 | 毎週火曜日(火曜日が祭日の場合は翌日が定休日) |
アクセス | JR函館本線「小樽駅」から徒歩約10分 |
駐車場 | 無し |
公式 | 公式サイト |
4.田中酒造亀甲蔵
日本酒好きであればぜひ訪れたいのが田中酒造亀甲蔵です。田中酒造は、現在、小樽で唯一日本酒を造っている酒蔵です。一般的に日本酒は、冬の寒い時期に仕込み作業を行う「寒造り」がほとんですが、北海道の寒い気候を活かして、田中酒造は1年を通して仕込み作業を行っている全国でも珍しい酒蔵です。
そのため、田中酒造では、年間を通してしぼりたての生原酒が味わえるほか、通年お酒の製造過程を見学することができます。
田中酒造では、日本酒造りの主原料である酒造好適米は100%北海道産にこだわり、小樽市にある天狗山の雪解け水が長い年月をかけて伏流水となったものを、地下からくみ上げてお酒造りに使っています。
小樽観光のお土産に小樽の地酒を選んでみてはいかがでしょうか。お酒が苦手な方には、絶品の甘酒もあるのでぜひ一度試してみてください。
5.ステンドグラス美術館
「小樽芸術村」は小樽に2016年に開設されました。開設したのは、家具などで有名な北海道創業のあの「ニトリ」。日本や世界の優れた美術品や工芸品を集め、小樽が栄華を誇っていた20世紀初頭に建設された歴史的な建物に展示しています。その小樽芸術村の美術館のひとつが「ステンドグラス美術館」です。
ステンドグラス美術館は、小樽市から歴史的建造物としても指定されている建物の「旧高橋倉庫」と「旧荒田商会」を利用して、19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで製作され、実際に教会の窓を飾っていたステンドグラスを展示しています。
美術館の中は、薄暗い展示室の壁一面にステンドグラスが並び、荘厳でとてもきれいな光の空間になっています。
所在地 | 北海道小樽市色内1丁目2-16 小樽芸術村内 |
TEL | 0134-31-1033 |
開館時間 | [5~10月] 9:30〜17:00 [11~4月] 10:00~16:00 ※入場は閉館30分前まで |
休館日 | [5~10月] 毎月第4水曜日 [11~4月] 毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始 |
アクセス | JR函館本線「小樽駅」から徒歩約10分 |
駐車場 | 提携駐車場有り(4館共通券を購入で2時間無料) |
公式 | 公式サイト |
6.ルタオ
小樽観光で外せないのが堺町商店街です。商店街にはガラス工房やお土産屋さんがたくさん並んでいますが、その中でぜひ訪れたいお店が「ルタオ(LeTAO)」です。ルタオといえば小樽を代表する洋菓子店のひとつ。ルタオが創業したのは、1998年(平成10年)、小樽観光の中心であるメルヘン交差点に第1号店を出店し、もともとチョコレートの製造卸をしていた技術を生かして、今や大人気の商品となった「ドゥーブルフロマージュ」を誕生させました。
その後、小樽市内をはじめ、全道に次々と出店していき、いまや北海道内に全10カ所のお店を構えています。小樽市内にはそのうちの6店舗があり、それぞれの店でコンセプトが異なるとともに、限定商品を販売しています。
ルタオの開店の地であるルタオ本店は、レトロでメルヘンチックな外観。大きな塔が目印のお店です。
小樽観光のお土産にお菓子を選びながら、店舗限定のスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
7.小樽オルゴール堂本館
小樽オルゴール堂本館は、約3,200種類38,000点以上のオルゴールが並ぶ国内最大級のオルゴール専門店です。小樽オルゴール堂本館があるのは小樽観光の中心であるメルヘン交差点。大正4年(1915年)に建てられたレンガ造りの3階建ての建物で、小樽市の歴史的建造物としても指定されています。
ノスタルジックな空間に無数のオルゴールが並ぶ様子はとてもきらびやかで圧巻です。
眺めているだけでも癒される空間ですし、小樽観光のお土産として、お気に入りのオルゴールを選んでみてはいかがでしょうか。
8.旧日本銀行小樽支店金融資料館
小樽はかつて、最盛期には25行もの金融機関が密集した「北日本随一の経済都市」でした。
明治45年(1912年)に建設された旧日本銀行小樽支店は、営業を終了する平成14年(2002年)までの90年間、北日本随一の経済都市の象徴として重要な役割を果たしてきました。
建物の設計を行ったのは、赤レンガの東京駅で有名な辰野金吾とその弟子たち。
そんな歴史的な建物は、平成15年から、日本銀行の歴史や金融の仕組みについて学ぶことのできる金融資料館として無料で一般公開されています。
所在地 | 北海道小樽市色内 1-11-16 |
TEL | 0134-21-1111 |
開館時間 | 夏季4月~11月 9:30~17:00 (最終入館16:30) 冬季12月~3月 10:00~17:00 (最終入館16:30) |
休館日 | 水曜日(水曜が祝休日の場合は開館) 年末年始(12月29日~1月5日) |
入館料 | 無料 |
アクセス | JR函館本線「小樽駅」から徒歩約10分 |
駐車場 | 無し |
公式 | 公式サイト |
9.かま栄工場直売店
かま栄は明治38年(1905年)に小樽で創業し、100年以上もの間、道民に親しまれているかまぼこ屋さんです。現在、小樽市内に4店舗、札幌に6店舗、空港の店舗などを合わせて全12店舗を展開しています。
そんなかま栄が小樽市堺町にお店を構える工場直売店では、実際にかまぼこを作っている様子を間近で見学できるほか、工場直売店限定のかまぼこなどを購入することができます。
スーパーなどで売っているパッキングされたかまぼことは全く違う、揚げたての温かいかまぼこをぜひ一度味わってみてください。
所在地 | 北海道小樽市堺町3-7 |
TEL | 0134-25-5802 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 1月1日 |
アクセス | JR函館本線「小樽駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | 有り(お店の利用で1時間無料、以降30分毎200円) |
公式 | 公式サイト |
最後に
いかがだったでしょうか。ノスタルジックな雰囲気を残す小樽の街は、素敵なスポットがたくさんあります。札幌から日帰りもできますが、日程に余裕がある方は、小樽で宿泊してゆっくり観光してみてくださいね。