西区にある琴似神社は御祭神が多いことから、幅広いご利益がある神社として地域の人々に親しまれています。今回はそんな琴似神社について紹介したいと思います。
琴似神社について
歴史
明治8年に開拓使最初の屯田兵として琴似に入植した人々が、山の手に神祠を建立したのが琴似神社の始まりです。屯田兵がゆかりの琴似神社では、琴似に屯田兵が入地を終えた明治8年の5月27日を記念して、春季大祭の日としています。明治44年には現在の北海道神宮である札幌神社から大國主大神の分霊を授かり、大正4年に琴似の地に場所を移します。その後昭和43年に伊勢神宮から天照大御神と豊受大神の分霊を授かり現在に至ります。
御祭神
・天照大御神(あまてらすおおみかみ):伊勢神宮(内宮)の大神
・豊受大神(とようけのおおかみ):伊勢神宮(外宮)の大神
・大國主大神(おおくにぬしのおおかみ)
・武早智雄神(たけはやちおのかみ)
・士津霊神(はにつれいしん)
境内社
・報徳神社(氏子中の靖國の英霊と琴似屯田兵二百四十柱)
・安全神社(祀職の始祖の神々)
・御門山琴似天満宮(菅原大神)
・祖霊殿(神社物故功労者及神道会の始祖)
ご利益
琴似神社は御祭神が多いことから、家内安全、子授かり、縁結び、学業成就、五穀豊穣、商売繁盛、健康成就など、幅広いご利益があると言われています。中でも縁結びや学業成就のご利益を求めてお参りする方が多くなっています。
年中の御祭事
琴似神社の年中の御祭事はこちらです。
【1月】
1日 元旦祭
3日 元始祭
7日 どんど祭
15日 初祈祷
【2月】
3日 節分祭
11日 建国祭
17日 祈年祭
23日 天長祭
【3月】
春分の日 祖霊祭
【5月】
27日 春季大祭 報徳神社例祭
【6月】
18日 神社物故功労者慰霊祭
30日 大鿆
【8月】
上旬 祖霊祭
【9月】
3日 安全神社例祭
4日 例祭
秋分の日 祖霊祭
27日 御門山琴似天満宮例祭 報徳神社秋祭
【10月】
28日 大神宮祭
【11月】
3日 明治祭
23日 新嘗祭
【12月】
31日 大鿆 除夜祭
琴似屯田兵屋
琴似神社の境内には、北海道有形文化財にも指定されている琴似屯田兵村兵屋があります。この兵屋は開拓使時代初期の明治7年に建てられたもので、昭和39年に琴似神社境内に移設されました。一部は修復されていますが、建設当時のそのままの姿で、中には当時屯田兵に与えられた給与品などが保存されています。
雪男
以前、琴似神社には雪男(ゆきお)という白いサモエド犬がいたそうです。撫でた参拝客が子宝に恵まれたとの話から、安産祈願や子宝祈願でも琴似神社は人気になりました。現在、雪男は老犬のため引退したそうです。ちなみに、境内での犬などのペットのお散歩は禁止されていますのでご注意ください。
花手水
琴似神社は花詣という花手水のイベントにも参加していて、素敵な花手水が見られることでも知られています。花詣とは2020年7月から「花手水めぐり」という名称で始まった新しいイベントで、花詣の期間中は、札幌市内やその近隣市町村の神社で、週末に花手水が行われるほか、期間限定の御朱印も登場します。
ご祈祷
琴似神社は厄除けや家内安全、七五三のご祈祷でも人気です。ご祈祷は予約制なので、事前に9時から15時までの間に琴似神社へ電話予約してから行きましょう。
【TEL】011-621-5544
御朱印
御朱印は授与所でいただくことができます。御朱印は琴似神社と琴似天満宮で別のものになり、例祭や花詣の際など、日限定の御朱印も登場します。
【受付時間】9:00~15:00
【初穂料】300円
初詣
北海道神宮などと比較すると参拝者は少ないものの、琴似神社も初詣の時期はとても混雑します。元旦や2日には1時間以上並ぶこともあるので、防寒対策はしっかりとしていきましょう。
境内の様子
境内の平面図
琴似神社の平面図がこちらです。
写真ギャラリー
冬の境内の写真がこちらです。琴似の街中にありながら、境内に入った途端静かで神聖な雰囲気を感じます。
アクセスや駐車場
琴似神社の場所についてはこちらのマップをご確認ください。
車で行く場合
車で行く場合、約10台ほどの駐車場が利用できます。なお、正月の1月1日から7日については一般の車は駐車禁止になるのでご注意ください。
地下鉄で行く場合
地下鉄東西線「琴似駅」から徒歩約4分です。
JRで行く場合
JR函館本線「琴似駅」から徒歩約15分です。
基本情報まとめ
所在地 | 札幌市西区琴似1条7丁目1-30 |
TEL | 011-621-5544 |
社務所受付時間 | 9:00~16:00(閉門16:00) |
アクセス | ・地下鉄東西線「琴似駅」から徒歩約4分 ・JR函館本線「琴似駅」から徒歩約15分 |
駐車場 | 有り |
公式 |