日本の最北に位置する北海道は、1年を通して気温も日本で一番低い地域ですが、広大な面積を持つ北海道は、エリアによって気温もかなり違ってきます。
今回は北海道内の気温の地域差について紹介します。
気温の地域差について
広大な面積を誇る北海道(83,450㎢)は、本州の中部地方(72,570㎢)よりも大きい面積があります。つまり、北海道内を函館から稚内まで移動すると、静岡県から新潟県まで移動するのと同じくらい緯度の差がでてくることになります。そのため、同じ北海道の中でも地域によって全然気候が変わってきます。
一番暖かいまち
北海道で一番暖かいまちはどこなのでしょうか。気象庁のデータから過去10年(2013年~2022年)の記録を平均して年平均気温を出してみました。トップ20を見てみましょう。
気象庁の観測地点ごとの気温なので、市町村名とは異なる地点名の場合、カッコ内に市町村名を記載しています。
結果としては、一番暖かいまちは北海道の南端にある松前町でした。温暖な気候から「北海道の湘南」と呼ばれる伊達市は18番目となりました。
札幌も7番目に入る暖かさなんですね。
トップ10を地図で見てみましょう。
地図で見てみると、やはり暖かいまちは道南に多いことがわかります。道南の都市である函館は、気温も高いし雪も少ないし住みやすいまちと言えそうですね。
一番寒いまち
北海道で一番寒いまちはどこなのでしょうか。同じように年平均気温を寒い順に表にしてみました。
一番寒い観測地点は上士幌町のぬかびら温泉郷となりました。まちの中心に近い観測所でいうと一番寒いのは、日本で一番寒いまちとして有名な陸別町みたいですね。
3番目に入っている幌加内町は、気象庁の公式記録ではありませんが、日本の過去最低気温であるマイナス41.2℃を記録したまちとしても知られています。
一番暖かいまちだった松前町の年平均気温が10.8℃だったので、上士幌町とは約6℃の違いがあることになります。
トップ10を地図で見てみましょう。
地図で見てみると、寒いまちは道東に集中しています。道北が少ないのがちょっと意外でした。
最後に
今回は北海道内の気温の地域差を紹介しました。大きな北海道では、地域によって気候が全然異なってきます。移住先や旅行先を考えている方は参考にしてみてくださいね。