北海道電気(ほくでん)の電気料金が6月1日から大幅に値上げされる見通しとなりました。一体いくらくらい値上げになるのでしょうか。この記事では、一般家庭やオール電化の家庭でどのくらい電気料金が上がる見通しなのかまとめたいと思います。
電気料金の値上げ率
ほくでんでは、世界的な燃料価格の高騰や円安の進行により、電力供給のコストが上がっていく背景を受けて、電気料金の値上げをこれまで検討してきました。ただし、電気料金の値上げにあたっては、国(経済産業大臣)の許可が必要であることから、国向けに電気料金の値上げの申請を1月に行っていました。1月の申請時の値上げ幅は一般家庭で平均約35%としていましたが、燃料費が下がったこともあり、国の判断を受けて値上げ幅は平均約23%となる見通しです。最終的な値上げ幅は北電の再申請を受けて、国の判断により決定される予定ですが、値上げは6月1日から実施される見込みとなっています。
いくらくらい上がる?
いくらくらい上がるのかは、家庭ごとの契約メニューや使用料により細かく言えば異なりますが、平均約23%の値上げが見込まれています。一般・オール電化家庭の電気料金の平均は世帯人数によりそれぞれ下表のようになっています。これに今回の見込み値上げ率の23%で、電気料金の値上げ幅を計算してみました。
一般家庭の場合
世帯人数 | 月平均電気代(これまで) | 月平均電気代(値上げ後) | 値上げ |
---|---|---|---|
1人暮らし | 約6400円 | 約7,900円 | +約1,500円 |
2人暮らし | 約11,000円 | 約13,500円 | +約2,500円 |
3人家族 | 約12,900円 | 約15,900円 | +約3,000円 |
4人家族 | 約13,700円 | 約16,900円 | +約3,200円 |
5人家族 | 約15,200円 | 約18,700円 | +約3,500円 |
6人家族以上 | 約17,700円 | 約21,800円 | +約4,100円 |
オール電化の場合
世帯人数 | 月平均電気代(これまで) | 月平均電気代(値上げ後) | 値上げ |
---|---|---|---|
1人暮らし | 約11,400円 | 約14,000円 | +約2,600円 |
2人暮らし | 約14,300円 | 約17,600円 | +約3,300円 |
3人家族 | 約15,900円 | 約19,600円 | +約3,700円 |
4人家族 | 約17,700円 | 約21,800円 | +約4,100円 |
ここで注意したいのが、上の表は関西電力の参考値から計算したものだということです。暖房も電気で賄うオール電化家庭では、寒冷地の北海道の場合、冬の電気代は暖房だけで3万円を超える家庭も多くあります。つまり北海道の冬期間の場合、上の表に加えて月平均電気代は+2~3万円程度増加することが予想され、23%増で計算すると、さらに4,600円から6,900円ほど値上げ幅が増えると考えた方が良さそうです。
まとめ
一般家庭の場合、1人暮らしで約1,500円の値上げ、4人家族で約3,200円の値上げ幅になりました。オール電化家庭の場合さらに影響は大きく、冬以外の期間でも1人暮らしで約2,600円、4人家族で約4,100円の値上げになります。冬の期間はさらに4,600円から6,900円ほど上がると考えた方が良さそうです。特にオール電化の家庭の場合は、オール電化にしなければよかったと後悔される方もいるような結果になっています。今後の世界情勢などにより、電気料金がどのように変化するのかはわかりませんが、今回の大幅な電気料金値上げの影響を少しでも小さくできるよう、家電を省エネのものにすることや、できるだけ電気を使わない工夫をするなどの必要がありそうです。