外は一面の雪に覆われ、何かと運動不足になってしまう冬の北海道ですが、晴れた日には公園でウォーキングなど、少し体を動かしたいものです。ただし、夏に履くようなスニーカーで凍った道を歩いていると滑って転んで怪我をしてしまう危険もあるので、冬のウォーキングには滑りにくい雪道対応のシューズを選ぶようにしましょう。今回はそんな冬のウォーキングにおすすめのシューズを紹介したいと思います。
雪道のウォーキングについて
運動不足になりがちな冬ですが、健康づくりには雪道でのウォーキングがとてもおすすめです。雪道では転ばないように体のバランスを意識することで、普段は使わない筋肉が刺激され、体幹の強化につながります。最初は少し寒いかもしれませんが、5~10分ほどで体がポカポカ暖まってきて、20分ほど歩けば脂肪燃焼効果も期待できます。雪道でのウォーキングは、雪がない時期に比べて約3倍もカロリーを消費するといわれており、ダイエットにもおすすめです。
ただし、滑らないシューズをしっかり選ばないと転倒の危険もあるので、ウォーキング用のシューズはちゃんと選ぶようにしましょう。また、それでも転倒が心配な場合はノルディックウォーキングのようにポールを手に歩くとさらに安心です。
シューズ選びのポイント
快適に雪道でのウォーキングを楽しむためには、雪がない時期とは違うシューズ選びのポイントがいくつかあります。
防滑性
冬の北海道の路面は凍ってツルツルになっていることも多いので、滑って転倒しないように滑りにくい靴底のシューズを選ぶことが大切です。最近ではヴィブラム社のアークティックグリップをはじめ、特殊な技術・素材を使った滑りにくいソールの開発が進んでいて、濡れた氷面でも安定のグリップ力を発揮してくれます。
防水性
気温が高い日や春先など、日によっては雪が溶けてグチャグチャな路面になることもあります。そんな日に水が染みてしまうシューズでウォーキングをしていると足が濡れて不快なだけではなく、濡れた足が冷えて辛い思いをしてしまいます。シューズを選ぶ際には、しっかりと防水・撥水加工がされているかチェックしましょう。
透湿性
雪道でのウォーキングは最初は少し寒く感じるかもしれませんが、10分ほど歩くと体も次第にポカポカ温まってきます。夏ほどではありませんが、冬のウォーキングでも汗はかいてくるので、靴の中が蒸れないよう透湿性が高いシューズを選ぶようにしましょう。汗で足元が濡れた状態だと不快なだけではなく、休憩で休む際の冷えにもつながります。
おすすめシューズ
雪道でのウォーキングに使うシューズにはいくつか種類があります。ウォーキング専用として使うのであれば最もおすすめなのは雪道でのランニングように開発されたランニングシューズタイプですが、普段使いも考えている方はおしゃれなスニーカータイプやブーツタイプも候補になってきます。また、冬の低山ハイク用につくられたトレッキングシューズタイプも機能性が高いものが多くおすすめです。今回紹介するシューズは、大半がメンズとレディースの両方のモデル・サイズを揃えています。
ランニングシューズタイプ
ゲルスノーライド【asics】
ASICSのゲルスノーライドは雪道でのランニング用に開発されたシューズです。靴底は雪道でも滑りにくいグリップ性を持ち、アッパーには防水加工も施されています。雪道でのランニング用につくられているので機能性はとても高く、軽くて履きごこちが良く、ウォーキングにはぴったりのシューズです。足の幅が広く、普通のシューズだと窮屈に感じやすい甲高の方のためのワイドサイズが販売されているのも嬉しいポイントです。
スノーターサー【asics】
アシックスのスノーターサーは雪上でのレースやトレーニング用につくられた特別なシューズです。靴底は細かいブロック加工になっており、雪道でも安心のグリップ力を発揮してくれます。また、特殊な軽量素材を使っているので、足も疲れにくく快適にウォーキングすることができます。
スパイククロス【salomon】
SALOMONのスパイククロスは、雪道用シューズの中でも特に防滑性や防水性に優れた機能性の高いシューズです。靴底には金属のスパイクが装備されているので、アイスバーンでも安定のグリップ力を発揮してくれます。ツルツルの凍結路面の日に歩くのであれば一番おすすめのシューズです。また、シューズ全面に防水素材ゴアテックス(GORE-TEX)を採用しているので、雪が降っている日やグチャグチャ雪の日でも天気に関わらずウォーキングをすることができるのに加えて、透湿性が高いので汗をかいてもシューズの中の水分を放出してくれ、快適に歩くことができます。
スニーカータイプ
サップランド チャッカ【Columbia】
columbia(コロンビア)のホームタウンである「ポートランド」と、その姉妹都市の「札幌」の都市名を合わせて名づけられた「サップランド」は、両国の厳しい冬でも快適に過ごせるようにつくられた、北海道の冬にはぴったりの冬靴シリーズです。積雪や凍結路面でも安全に歩けるように開発されたヴィブラム社オリジナルのソールを使用し、氷の上でも安定したグリップ力を発揮します。インナーには体温を反射して蓄熱するコロンビア独自の素材「オムニヒートインフィニティ」を採用し、ムレも解消した快適な温かさを実現しています。サップランドシリーズの中でもCHUKKA(チャッカ)はスノーブーツほど大きくなく、カジュアルな服装にも合わせやすいスニーカータイプの冬靴になっています。
スノースケープ【MIZUNO】
ミズノのスノースケープは、雪上対応の防水ウィンターシューズです。ソールの凹凸で雪道でも滑りにくくなっています。カラーバリエーションも豊富なので、自分の持っている服とのコーディネートもしやすいため、ウォーキングでも街でもシーンを選ばず活躍してくれます。
スノトレ【asics】
アシックスのスノトレは高いグリップ性と快適性を兼ね備えた雪道の定番スニーカーです。ソールの素材には低硬度ラバーを使用しており、ブロック状の溝が刻んであるので雪道でも滑りにくい靴底になっています。また、内部には保温性に優れた起毛素材を採用しているので、冬の寒い日でも快適に過ごすことができます。カラーバリエーションが豊富なのも嬉しいポイントで、定番のホワイトは男女問わずどんな服装にも合わせやすいシンプルなデザインになっています。
ブーツタイプ
ヌプシブーティ【THE NORTH FACE】
ザ・ノース・フェイスのヌプシはファッション性も高いのでタウンユースにも向いているのに加えて、しっかりとした防滑性や保温性、防水性も兼ね備えたスノーブーツになっています。アッパーには撥水加工が施されているのでグチャグチャ雪の日でも安心して履くことができます。ソールには「ヴィブラムアイストレック」を使用しており、低温でも硬くならないので、凍った路面でも安定のグリップ力を発揮してくれます。ヌプシには多くのシリーズがあり、スニーカータイプのものもあります。
スノーショット6【THE NORTH FACE】
ノースフェイスのスノーショット6はとにかく機能性が高いスノーブーツです。履き心地や保温性がかなり高く、しっかりとした撥水加工も施されています。ソールにはガラスパウダーを配合した特殊なラバーを中央部に配置し、雪上や氷上でのクリップ性能を高めています。
D.Trace【DESCENTE】
スキーウェアでも有名な日本のスポーツメーカー「デサント」から2023年に新登場したスノーブーツがD.Trace(ディートレース)です。「どんな天候でも、どんな場所でも」というコンセプトをもとに、快適さと耐久性を追求したつくられたウィンターブーツで、ビブラム社と共同開発したオリジナルのアウトソールを搭載しています。雪だけではなく氷にも対応した高いグリップ性とデサント独自の蓄熱保温素材・ヒートナビによる高い保温性を備えたスノーブーツになっています。
トレッキングシューズタイプ
クロスチャッカ【CRV】
CRVのクロスチャッカ(Cross Chukka)はライトハイクからシティカジュアルまで、幅広いシーンの凍結路面で活躍してくれるシューズです。メンブレンにはゴアテックスを採用しているので、抜群の防水性と透水性を備えており、ソールにはVibramの「ARCTIC GRIP A.T」(アークティックグリップ オルテライン)を搭載することで凍結路面でも安心して歩くことができます。
THERMO【MERRELL】
メレルのTHERMO(サーモ)シリーズは凍結路面に強いスノーブーツです。ソールには氷の上でも滑りにくい「Vibramアークティックグリップ」を採用し、マイナス20℃までラバーが硬化しないもの特徴になっています。滑りにくさに加えてしっかりとした防水性や保温性も兼ね備えたシリーズになっています。
SHELTER CS WP【SALOMON】
サロモンでは、スキー・スノーボードやブーツで培ったノウハウや技術を活かしたスノーブーツを販売しています。中でも「SHELTER」シリーズは、タウンユースにも向いたスタイリッシュなスノーブーツになっています。しっかりとした防水加工がされているので、グチャグチャ雪の日でも安心して履くことができます。フィット感もあるので、雪道で長時間歩くような場合にはおすすめのブーツです。
レヴェル フォー ミッド ポーラー【KEEN】
KEEN(キーン)の「REVEL IV MID POLAR(レヴェル フォー ミッド ポーラー)」は、しなやかで耐久性に優れたウォータープルーフヌバックレザーを使用した冬用トレッキングブーツです。地面からの冷気を遮断して、暖かい空気でシューズの中を保温するヒートトラポレーターを採用しており、ソールにはKEENのポーラートラクションアウトソールを使用することで雪面での防滑性を高めています。また、KEEN独自の防水透湿素材「KEEN.DRY」で足の蒸れや濡れを防ぎ、快適な履き心地を実現しています。