北海道の南東部に位置する帯広は、広大な自然が魅力の十勝を代表する都市です。見渡す限りの牧草地など、まさにこれぞ北海道という風景は、北海道旅行でもぜひ訪れたいエリアのひとつです。
札幌と帯広の両方を観光する旅行プランを考える人も多いと思いますが、札幌と帯広間を移動するにはどんな交通手段がいいのでしょうか。
今回は、帯広と札幌間を移動する際の移動時間や料金を、車、JR、バスの3種類で比較していきたいと思います。
車で行く場合
車で行く場合、札幌と帯広間の距離は約200kmあります。これは東京から静岡市に移動するよりも長い距離になります。
札幌と帯広間を車で移動する場合、高速道路を利用することができます。
■高速道路を利用する場合(札幌北IC~音更帯広IC)
【料金】
・一般 4,860円
・ETC休日割引 3,400円
【距離】約200km
【時間】約2時間50分
■一般道路を利用する場合
【距離】約200km
【時間】約4時間10分
高速道路を利用すると、一般道に比べて移動時間を約1時間20分短縮することができます。
一般道の場合、国道274号を通って日高山脈を抜ける峠越えのルートになるため、トンネルの多い山道を走ることになります。途中には道の駅「マオイの丘公園」「夕張メロード」「樹海ロード日高」があるので、休憩や地元特産品の買物などができます。
高速料金を節約したい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
JRで行く場合
JRを利用する場合、札幌駅から帯広駅までは「特急とかち」「特急おおぞら」で、乗り換えなしで移動できます。上りと下りそれぞれ「特急とかち」は1日5本、「特急おおぞら」は1日6本の運行です。
【料金】
・通常料金 片道7,790円
(運賃4,840+指定席2,950円)
・自由席の場合 片道7,260円
・乗車券往復割引きっぷ 往復8,010円
(別途特急券が必要)
・えきねっとトクだ値 片道4,280円
(最大45%割引 / 指定席)
【時間】約2時間40分
乗車券往復割引きっぷはJR北海道が発売している、運賃のみのきっぷです。特急とかちなどに乗車する場合は、別途特急券を購入する必要があります。また、有効期間は6日間なので、6日以内に往復する必要があります。
JRの場合、最安値はえきねっとトクだ値(45%割引)の利用になります。えきねっとトクだ値は、JRのインターネット予約サービス「えきねっと」で購入できる割引きっぷで、予定が決まっている場合は、早めに予約することで、特急とかちの場合、割引率が最大45%になります。特急おおぞらの場合、割引率は最大40%です。
※期間限定で2023年3月31日まで、特急とかちが55%割引になる「お先にトクだ値」が販売されています。
バスで行く場合
札幌から帯広までバスで行く場合、高速バスの「ポテトライナー」を利用できます。1日10便運行しており、トイレや無料Wifiも利用することができます。
【料金】片道3,840円 / 往復7,270円
【時間】約3時間50分
往復する場合、料金がお得になり、片道換算すると3,635円となります。バスの場合、特に冬は天候が荒れて、遅れが生じることもあります。
比較
各移動手段を片道の移動時間や料金で比較すると次のようになります。
料金 | 時間 | 備考 | |
車(高速) | 3,400円~ | 約2時間50分 | 別途レンタカー代やガソリン代 |
車(一般道) | 0円 | 約4時間10分 | 別途レンタカー代やガソリン代 |
JR | 4,280円~ | 約2時間40分 | えきねっとトクだ値(45%割引) |
バス | 3,635円~ | 約3時間50分 | 往復割引片道換算 |
安い移動手段
レンタカー代によって変動する車移動を除いた場合、最も安く移動できるのはバスの利用で、往復割引を使うと片道3,635円になります。
早い移動手段
最も早い移動手段は、JR特急の利用で、片道約2時間40分になります。
おすすめの移動手段
道外から旅行に訪れる場合、時期や人数などの条件によってオススメの移動手段は変わってきます。雪道ではない季節で、もし数人でレンタカーに同乗できるのであれば、車の利用がオススメです。なぜなら、同乗者でレンタカー代や高速料金、ガソリン代などを割ることができれば、バスよりも安くなる可能性が高いからです。
また、バスやJRの場合、着いてから観光スポットなどへの移動手段を別途確保しなければいけませんが、車であれば自由に移動できるので、効率的に観光スポットを巡ることができます。
冬の場合、北海道は雪道運転になるので、慣れていない方は、冬でも安全に移動できるJRの利用が安心です。
札幌と帯広間の移動は、季節や目的によってどれがいいのか変わってくるので、自分に合った移動手段を選ぶ際の参考になれば嬉しいです。