世界で一番雪が多い都市は札幌ってホント?

北の暮らし / 移住

最近「世界で一番雪が降る都市は札幌」という驚きの話しを聞きました。本当なのでしょうか。気になってので調べてみました。

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世界の雪の多いまちランキング

世界で最も雪が降るまちのランキングを、アメリカの民間気象会社「AccuWeather」が発表していました。AccuWeatherの調査では、人口10万人以上のまちを対象に年間降雪量を世界的に比較しています。
その結果がこちら。

なんとトップ3を日本が占有しています。1位は圧倒的な降雪量で青森市、札幌市は2位となっています。ただし、人口を見てみると、札幌以外は100万人以下のやや小さいまちで、100万人を超える大きな都市での比較となると、札幌は世界で一番雪が多いまちだと言えそうです。
参考に人口100万人を超える都市の年間降雪量も調べてみました。

世界最高レベルの除雪システム

AccuWeatherの調査では、人口10万人以上のまちを対象に調査を行っています。それは、人がある程度暮らしている場所での降雪量を比較するという理由で、人口10万人以上という条件を外せば、札幌や青森の降雪量を超える所はたくさんあります。ただ、そのような豪雪地帯で生活していくのは困難なためほとんど人は住んでいません。では、なぜ人口200万人近い札幌はこんなに雪が降っても、都市の機能が維持できるのでしょうか。それは、札幌の除雪システムが世界的に見てもとても優れているためです。
札幌では目安として10cm以上の雪が積もると除雪車が出動します。札幌市全域に雪が降れば機械が1,000台、作業員3,000人以上が出動し、深夜から通勤・通学時間のまでの時間に作業を行い、一晩でトータル約5,400kmもの車道の除雪します。ちなみに、5,400kmというと札幌と沖縄の石垣島を往復できる距離だそうです。また、車道だけでなく、公共施設や駅に近い人通りの多い歩道にも除雪が行われます。
除雪した雪は、約70カ所以上ある雪堆積所に運ばれ、その量はひと冬で札幌ドーム12個分(1,800万㎥)にもなります。
このような大規模の除雪システムのため、札幌市の雪対策予算は1年で200億円以上にもなるそうです。

最後に

以上、今回は札幌が世界で一番雪が多いという話を紹介しました。そんなに雪が多いのにも関わらず、200万人近い人が生活して、都市の機能を維持できる札幌の除雪システムはすごいですね。ただ、近年はそんな除雪システムをもってしても街中の除雪が追い付かないほどの大雪が降っているのも事実。もうちょっと雪が少なくてもいいんですが。

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