北海道の太平洋側で大量発生してることが話題になっているオオズワイガニですが、当初はカレイ漁の邪魔者として扱われていたものの、安価で販売したところ意外な人気が出ています。道内のスーパーにも並ぶようになったオオズワイガニ。気になったので実際食べてみたので、食べ方や味などを紹介したいと思います。
オオズワイガニの大量発生
2023年、北海道の襟裳岬以西の太平洋で大量発生したことが話題になっているオオズワイガニ。サイズも小さいため高くは売れず、狙いのカレイがとれなくなるだけでなく、漁網をボロボロにしてしまうことで、地元漁師には厄介者として扱われていました。しかし、一旦リーズナブルな値段で販売してみると、美味しいカニが手軽に味わえると一躍人気者に変貌を遂げることになりました。本ズワイガニが1匹数千円するのに対し、今回発生したオオズワイガニは1匹150円~300円程度で販売され、今では北海道内のスーパーだけでなく、東京などの鮮魚店でも販売されています。
オオズワイガニとは
そもそもオオズワイガニとは、松葉ガニや越前ガニなどのブランドで高級食品として有名な「ズワイガニ」とは近い品種であるものの別物で、ズワイガニよりも大きくなることもあるため大ズワイガニという名前が付けられたそうです。ズワイガニと比べると甲羅のトゲが大きく、足が太くて短いのも特徴になっています。主にロシアやアメリカ、カナダでとれるカニのため、日本では普段あまり馴染みのない品種ですが、味は特に水っぽさもなく、ズワイガニ同様美味しいカニとして知られています。簡単な見分け方は口の形で、オオズワイガニが”M”の形の口をしているのに対して、ズワイガニは直線になっているそうです。
買ってきました
さっそく近所のスーパーに並んでいたオオズワイガニを買ってきました。お値段は2杯で約500円なので1杯250円くらいでした。買ったときはまだ生きた新鮮な状態で、泡をふいていました。
大きさは甲羅の横幅が大体10cmくらい、足を伸ばすと40cmくらいの大きさです。
実食
食べ方ですが、今回は2杯あるので、1杯はシンプルな塩ゆで、もう1杯はお味噌汁にすることにしました。
ゆで汁も後ほどお味噌汁に使いたいので、塩はほんとに少々で茹でていきます。ゆでると赤みが増します。ゆで汁は灰汁をとってカニ汁用にとっておきます。
ゆであがったカニの甲羅を開くと、安いカニながら味噌もしっかり入っています。
安いけどカニ味噌はしっかり濃厚で美味しい!
足の部分はさすがにズワイガニのようにツルリと抜いて食べられる感じではないですが、身もしっかり入っていました。
今回は身をかきだしてカニ味噌と和えていただきます。たっぷりとはいきませんが、お値段を考えるとこの量でも満足です。
カニの味がしっかりしていて、想像以上に美味しい!少し甘みも感じます。
もう1杯は豪快にカニのお味噌汁にしました。今回はだしを少々とタラのすり身、しめじ、ネギを加えています。
カニの旨味が出ていて絶品!身をほじるは大変だしカニ汁向きかも
最後に
以上、今回は北海道で大量発生中のオオズワイガニの食べ方や味を紹介しました。小さくて身を食べるはちょっと大変ですが、味はズワイガニと変わらないおいしさでした。身をほじるのが面倒な方は丸ごと味噌汁にしてしまうのもおすすめです。お味噌汁も味が濃厚で絶品でした。
最近はふるさと納税の返礼品をはじめ、通販でも購入することができるので、ぜひ味わってみてくださいね。