現在、小樽で唯一日本酒を造っている酒蔵が「田中酒造」です。一般的に日本酒は、冬の寒い時期に仕込み作業を行う「寒造り」がほとんですが、北海道の寒い気候を活かして、田中酒造では1年を通して仕込み作業を行っている全国でも珍しい酒蔵です。
そのため、田中酒造では、年間を通してしぼりたての生原酒が味わえるほか、通年お酒の製造過程を見学することができます。
今回はそんな田中酒造の亀甲蔵について紹介したいと思います。
田中酒造について
田中酒造は、代表銘柄の「宝川」をはじめ、現在小樽で唯一地酒を造っている酒蔵です。そんな田中酒造は小樽市内に2店舗あり、ひとつは昭和2年(1927年)に建てられた本店、もうひとつが今回紹介する明治38年(1905年)頃に建てられた亀甲蔵で、地酒の製造見学ができるのはこちらの亀甲蔵の方になります。
田中酒造では、日本酒造りの主原料である酒造好適米は100%北海道産にこだわり、小樽市にある天狗山の雪解け水が長い年月をかけて伏流水となったものを、地下からくみ上げてお酒造りに使っています。
亀甲蔵の建物は、本店とともに小樽市の歴史的建造物に指定されています。
訪れたのが冬だったため、歴史ある石倉群につららがたくさん付いていて、とても良い雰囲気でした。
中に入ると、田中酒造で造っているお酒などがずらりと並んでいます。
冷蔵庫の中には、生原酒のほか、大人気の酒粕や甘酒も並びます。
アイヌ民族の儀式に欠かせない伝統的なお酒を、現代に復刻した「カムイトノト」も売っていました。
梅酒のほか、リンゴ酒やぶどう酒といった少し珍しいお酒も。
日本酒に合う、北海道のおつまみも置いてあります。
外れナシのガラポンで、お酒などが当たるコーナーもあり、ここで運を試してみるのも良いですね。
今回は運転があったのでお酒の試飲はできませんでしたが、試飲コーナーでは、代表銘柄の「宝川」や蔵元限定の日本酒を試飲できるそうですよ。
製造場見学について
売店内にある階段から2階に上がると、無料でお酒の製造所の見学が自由にできます。
スマホのアプリをダウンロードすると、無料で解説画像や動画が見られるようです。
見学用にガラス張りになった製造所の中では、実際に作業員さんたちが日本酒を造っていて、すぐ目の前でその作業風景を見学できます。
アクセスや駐車場
店舗の場所についてはこちらのマップをご確認ください。
車で行く場合
車で行く場合、無料の駐車場(70台分)が利用できます。
JRで行く場合
JR「南小樽駅」から徒歩約5分です。
バスで行く場合
中央バスで「田中酒造亀甲蔵前」下車すぐです。
店舗情報まとめ
田中酒造亀甲蔵では、年間を通して日本酒を造っている様子が見学できるので、小樽のお土産に地酒を選びつつ、ぜひ見学を楽しんでみてくださいね。
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