日本有数の観光地である北海道ですが、時期によって航空券や宿泊料金は大きく変動します。「できれば料金が安い時期に旅行に行きたい」と考えている方のために、今回は北海道旅行が高くなる時期や安くなる時期を紹介したいと思います。
旅行代金の変動理由
同じ航空会社の飛行機でも、時期によって東京と札幌間の航空代金は数千円から5万円くらいまで変動することがあります。これは航空会社も多くの乗客が見込める時期や時間帯は、料金を上げることによって収益を大きくするためで、逆に人気のない時期や時間帯は料金を下げてでも空席を少なくするため価格が安くなります。ホテルの宿泊料金も同じで、人気の高い時期には宿泊料が上がり、人気のない時期には空き室を少なくするため宿泊料が下がります。つまり、旅行代金はその期間の旅行客人数に合わせて変動し、できるだけ旅行代金を安くするためには、他の旅行客が少ない時期を狙うのが重要になってきます。
ただし、航空券や宿泊料金は予約をするタイミングによっても値段が大きく異なってきます。同じ時期でもなるべく代金を安くしたい場合は、旅行の予定が決まったら、できるだけ早く予約をするようにしましょう。
月ごとの観光客数
旅行代金が観光客数によって変化することを説明しましたが、ここで、北海道庁が発表している月ごとの旅行客人数を見てみましょう。
グラフを見ると、7月から8月の夏の時期は観光客が多く、11月から4月の冬の時期は少なくなっています。観光客が最も多くなるピークは8月で、最も少なくなるのは11月ということがわかります。
イベント・連休
観光客が少ない時期でも一気に旅行代金が高騰する日があります。それが、さっぽろ雪まつりやよさこいソーラン祭りなどの人気イベントの期間です。旅行代金を安く済ませたい場合は人気イベントの期間は避けるようにしましょう。
また、ゴールデンウィークやシルバーウィーク、年末年始などの多くの人が休みになる期間も旅行客数が一気に多くなり、航空券や宿泊料金が高騰するので気を付けましょう。
~旅行代金が高騰する期間~
・年末年始
・さっぽろ雪まつり(2月上旬)
・よさこいソーラン祭り(6月上旬)
・ゴールデンウィーク
・お盆(夏休みシーズン)
・シルバーウィーク
・年末年始
安い時期
上で紹介したグラフと同じような形で航空券や宿泊料金は変動し、実際に北海道が冬に突入する11月から4月の時期はかなり安くなります。特に11月は冬の始まりではあるものの、まだ雪は積もっていないのためスキー場もオープンしておらず、旅行客が少ないことから旅行代金も安くなります。
基本的に航空券や宿泊料金が安くなる冬ですが、さっぽろ雪まつりの時期は一気に旅行代金が高騰するので、雪まつりを観たい方を除いて、旅行代金を安くしたい方は、さっぽろ雪まつりの期間中は避けるようにしましょう。
また、広い北海道では地域によって冬でも観光客が多いところもあります。下のグラフで示しているように、オホーツク海に面した網走では冬に1年で最も観光客数が多くなっています。これは、毎年2月頃になると網走沿岸に流氷が漂着し、観光船による流氷見物に多くの旅行客が訪れるためです。
また、ニセコなどのスノーリゾートも冬に1年で最も旅行客が多くなります。スキーやスノーボードを目当てに海外からも多くの旅行客が集まるので、宿泊料金もかなり高騰します。
冬の北海道で旅行代金を安くしたい場合は、冬に人気の出るエリアは避けるのが無難です。
~Point~
・冬(11月~4月)は基本的に旅行代金が安い
・冬でも年末年始や雪まつりの時期は高騰する
・冬でも流氷時期の網走や紋別、スキーリゾートエリアは高い
高い時期
7月から8月は北海道も短い夏のシーズンになり、旅行には魅力的な時期ですが、観光客が多くなるので旅行代金はかなり高くなります。特にお盆の時期は会社を休んで帰省や旅行をする人も多くなるので、航空券やホテル代は一気に高くなります。旅行代金を安く済ませたい場合はできれば避けたい時期です。
ただ、富良野のラベンダー畑など北海道を代表する観光スポットが見ごろを迎える時期ではあるので、ラベンダー畑などを目的として夏に旅行をする場合はなるべく早く予約するなど、できるだけ安く済ませる対策をしましょう。
~Point~
・夏(7月~8月)は基本的に高い
・お盆は特に高くなる
中間の時期
5月から6月の春の時期や9月から10月の時期は旅行代金も比較的落ち着いているシーズンです。もっと安い冬の時期の旅行で白銀の雪景色を楽しむのもいいですが、この時期の旅行もかなりおすすめです。春は北海道内各地の菜の花、芝桜、チューリップ畑などが満開を迎え、一面カラフルに染まった絶景が楽しめる時期です。
ただし、GWの期間は旅行代金も一気に高騰するので、できれば避けたいところです。また、5月は北海道の桜が見ごろを迎える時期で、桜の名所・五稜郭公園のある函館は旅行代金が高くなるので注意しましょう。
旅行代金が比較的落ち着く9月から10月は、北海道が冬の前の短い秋を迎える時期です。北海道大学のイチョウ並木や旭岳など、北海道には絶景の紅葉が楽しめるスポットがたくさんあります。
観光客もあまり多くない時期なので、ゆっくりと観光することができます。ただし、シルバーウィークは旅行者も多くなり代金も高くなるので注意しましょう。
~Point~
・春(5~6月)や秋(9~10月)は旅行代金が中間の時期
・GWやシルバーウィークは高騰する
まとめ
以上、今回は北海道旅行が安くなる時期や、逆に高くなる時期などを紹介しました。この記事を参考にお得に北海道旅行を楽しんでくださいね。
季節 | 月 | 旅行代金 | 高い期間 | 高いエリア |
---|---|---|---|---|
冬 | 1月 | 安い | 年始 | スキーリゾート(ニセコなど) |
2月 | さっぽろ雪まつり | 網走、紋別、スキーリゾート(ニセコなど) | ||
3月 | ||||
4月 | ||||
春 | 5月 | 中間 | GW | 函館 |
6月 | よさこいソーラン祭り | |||
夏 | 7月 | 高い | 富良野 | |
8月 | お盆 | |||
秋 | 9月 | 中間 | シルバーウィーク | |
10月 | ||||
冬 | 11月 | 安い | ||
12月 | 年末 |