北海道の太平洋側で大量発生してることが話題になっているオオズワイガニですが、当初はカレイ漁の邪魔者として扱われていたものの、安価で販売したところ意外な人気が出ています。道内外のスーパーに並ぶほか、各町村のふるさと納税の返礼品としても扱われるようになりました。
大量発生中のオオズワイガニ
2023年、北海道の噴火湾や日高地方の沿岸で大量発生していることが話題になっているオオズワイガニ。サイズも小さいため高くは売れず、狙いのカレイがとれなくなるだけでなく、漁網をボロボロにしてしまうことで、最初は地元漁師には厄介者として扱われていました。しかし、一旦リーズナブルな値段で販売してみると、美味しいカニが手軽に味わえると一躍人気者に変貌を遂げることになりました。本ズワイガニが1匹数千円するのに対し、今回発生したオオズワイガニは1匹150円~300円程度で販売され、今では北海道内のスーパーだけでなく、東京などの鮮魚店でも販売されています。
食べ方や味についてはこちらの記事で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
一方で、オオズワイガニの生態や大発生の原因についてはよく分かっておらず、今後も獲れ続けるのか、獲れなくなってしまうのかは予測ができない状況です。浦河町などでは獲れる量が減っているとの話もあれば、同じ日高沿岸の様似町やえりも町では変わらず大量に水揚げされているなど、地域によって漁獲量の変化には差があるようです。
ピンチのオオズワイガニ
そんな中、ニュースになっているのが、福島第一原発の処理水の海洋放出を受けた、中国の日本産水産物の輸入全面停止です。早速その影響は北海道の漁業関係者の間に広がっており、一部の水産加工品会社では、冷凍庫に中国に輸出するはずだったオオズワイガニが、大量に残った状態になっているそうです。そのような状況を受け、道は関係漁業団体などと連絡協議会を設置して対応を検討しています。
ふるさと納税
オオズワイガニは道内の複数の町でふるさと納税の返礼品として扱われています。返礼品として扱っている町を紹介するので、漁業者や町を応援するため、この機会にぜひオオズワイガニをふるさと納税で味わってみてください。
下で紹介する町は、今後の漁獲量によっては返礼品の扱いが変わる場合もあるので、他のふるさと納税のオオズワイガニはこちらから探してみて下さい↓
鹿部町
噴火湾沿岸の鹿部町では、足が折れていたりサイズなどにばらつきのあるオオズワイガニを訳アリ品としてお得な返礼品にしています。味は美味しいオオズワイガニです。
様似町
襟裳岬にある様似町では脚が欠けていたり、身の入り具合もまばらなオオズワイガニを訳あり品としてお得な返礼品にしています。茹でてあるのですぐに食べることができ、味は美味しいオオズワイガニそのものです。
広尾町
襟裳岬の東側沿岸に位置する広尾町のオオズワイガニ、身を食べることをメインにした料理には不向きではありますが、その身からとれる出汁は格別です。
えりも町
襟裳岬の先端に位置するえりも町。えりも沖で水揚げされたオオズワイガニの魅力はやはり身の甘みです。他のズワイガニと比べても勝るとも劣らない甘みと、味噌は他のズワイガニと比べても遜色ない、人によってはオオズワイガニの方が美味しいとの声もあります。
最後に
当初は厄介者として扱われていたオオズワイガニですが、味は間違いなく美味しいカニなので、ふるさと納税で漁業者や北海道の町を応援しながらぜひ味わってみてくださいね。