北海道の高級食パン乃が美が次々閉店|札幌圏撤退に帯広閉店、旭川2店も休業へ、なぜ?

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ふわふわな食感で一時は大ブームを引き起こした高級食パン、その代表とも言えるお店が高級「生」食パン専門店の「乃が美」です。しかし、乃が美のお店が北海道で次々と閉店し、2024年11月には帯広店が閉店、旭川にある旭川店と永山店の2店も休業することがわかりました。

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乃が美について

卵を使わずに最高級カナダ産100%の小麦で、焼かずに生で美味しく食べられる食パンを販売する「乃が美(のがみ)」は、高級食パンブームの先駆者として全国に店舗を展開していました。2017年には「乃が美はなれ札幌店」が札幌にオープンしたことで北海道初上陸となり、その後、旭川や函館、北見、帯広、室蘭など全道的に出店を拡大し、一時は10を超える店舗を道内で展開していました。しかし、2022年に「乃が美はなれ札幌店」が人員不足を理由に休業したまま閉店となり、2023年には「はなれ豊平店」、「はなれ札幌アスティ45販売店」、「はなれ北広島販売店」が閉店したことで札幌圏から「乃が美」のお店が無くなってしまいました。また、同年2023年には「乃が美はなれ室蘭販売店」も輸送費や原材料費の高騰を理由に閉店しています。

帯広店の閉店・旭川の2店も休業へ

道内で次々と閉店が続いている「乃が美」ですが、2024年11月13日には帯広店も閉店することになり、旭川でも旭川駅前にあった「旭川店」と永山パワーズにあった「永山店」の2店舗が11月25日から休業することが決まりました。旭川に関しては閉店ではなく休業ということですが、張り紙には「永らくのご愛顧、誠にありかとうございました。」ともあり、札幌店が過去に休業したまま再開することなく閉店した経緯もあることから、このまま閉店してしまう可能性もありそうです。

これにより道内で営業を続ける「乃が美」のお店は現在、「函館店」「七飯販売店」「北見店」の3店舗のみとなってしまいます。

~道内の乃が美はなれ~
■札幌店

2017年9月OPEN ⇒ 2022年2月休業からCLOSE
■旭川店
2018年6月OPEN ⇒ 2024年11月休業
■札幌アスティ45販売店
2018年8月OPEN ⇒ 2023年7月CLOSE
■函館店
2018年8月OPEN
■帯広店
2019年8月OPEN ⇒ 2024年11月CLOSE
■永山店
2019年10月OPEN ⇒ 2024年11月休業
■七飯販売店
2020年5月OPEN
■北見店
2020年5月OPEN
■豊平店
2020年7月OPEN ⇒ 2023年7月CLOSE
■室蘭販売店
2021年3月OPEN ⇒ 2023年12月CLOSE
■北広島販売店
2021年10月OPEN ⇒ 2023年7月CLOSE

なぜ閉店が続くのか

競合店も多く出店して一時は大きなブームを引き起こした高級食パンですが、徐々にそのブームは下火となってきました。これに物価高騰や人手不足、コロナ禍などが「乃が美」の相次ぐ閉店に影響を与えていると考えられます。
一時は全国に240店舗以上を展開していた「乃が美」ですが、直営店はその内18店舗のみで、そのほかは「乃が美”はなれ”」という名のフランチャイズ店となっており、道内の「乃が美」も全てこのフランチャイズ店です。最近では週刊誌にも取り上げられ話題になっていましたが、本部とフランチャイズ店のロイヤリティー料のトラブルも起きています。高級食パンブームが下火になっていたことで、多くの店舗では赤字が続き、本部へのロイヤリティ料の引き下げ交渉も行われていましたが、拒否されていたとのことです。契約の途中解除は違約金が発生することから、解除することもできず、これも休業という形態をとるお店が多いことの一因とも考えられます。全国のオーナーたちは契約の満了を機に、新たに営業形態を変えて再出発する場合が多いとのことです。

【NEWS】
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