北海道のイトーヨーカドーが全て閉店という道民にとって衝撃のニュースが入ってきました。閉店はいつになるのでしょうか。また、事業はどこの会社に引き継がれるのでしょうか。今回はそんな北海道のイトーヨーカドー全店閉店についてまとめたいと思います。
イトーヨーカドーの閉店について
セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカドーは現在、札幌に4店舗、北見と帯広に1店舗づつの道内全6店舗を持っています。これまですでに北見と帯広の店舗は閉店することが発表されており、帯広店の閉店に伴っては大量の離職者が出ることから、十勝総合振興局は帯広市やハローワークと連携し、従業員の再就職支援などを行う「緊急雇用対策プログラム」を実施していました。しかし今回新たに、北見と帯広の店舗に限らず、道内全ての店舗が閉店する方針であることが発表されました。イトーヨーカドーは最初にオープンした帯広店をはじめ、ピークには道内15店舗が展開されていましたが、これで北海道からイトーヨーカドーが全て消えることになります。
イトーヨーカ堂は3年連続で最終赤字が続いていることから、経営再建のため、北海道のほか青森、岩手、宮城、福島にあった店舗も全て閉店し、東北からも撤退する方針です。また、長野や新潟からも撤退し、全17店舗が閉店することになります。これからは利益の出せる首都圏の店舗に注力していく考えです。
~閉店する店舗~
【北海道】帯広店、北見店、琴似店、アリオ札幌店、屯田店、福住店
【青森県】青森店、五所川原店、八戸沼館店、弘前店
【岩手県】花巻店
【宮城県】石巻あけぼの店
【福島県】福島店、郡山店
【新潟県】丸大新潟店
【長野県】アリオ上田店、南松本店
いつ閉店?
北海道内のイトーヨーカドーについては、次の時期で順次閉店の予定になっています。
【帯広店】2024年6月頃
【北見店】2024年8月頃
【屯田店】2024年7月頃
【琴似店】2025年1月頃
【アリオ札幌店】2025年1月頃
【福住店】2024年9月頃
事業引継ぎ
北海道から撤退することになるイトーヨーカドーですが、複数の店舗では他の会社により事業が引き継がれることになっています。
屯田店と琴似店は神奈川県に本社を置き、スーパー「ロピア」などを展開する「OIC(オイシー)グループ」が事業を継承します。ロピアの名前の由来は「【ロ】-プライスのユート【ピア】」で、低価格が人気のスーパーとして、関東エリアを中心に拡大しています。継承後はこのロピアがイトーヨーカドーに変わり、道内に初出店するものとみられています。
帯広店とアリオ札幌店は帯広に本社のある「ダイイチ」が事業を引き継ぎます。ダイイチは札幌、帯広、旭川に展開しているスーパーで、イトーヨーカ堂とは資本・業務提携を結んでいます。アリオについてはショッピングセンターは営業を続け、イトーヨーカ堂が運営する食品売り場にダイイチが出店する形になります。
北見店については事業の継承は行われずそのまま閉店、福住店については現在まだ引き継ぎ先は決まっていません。
【OICグループ】
屯田店(2024年8月頃)
琴似店(2025年1月頃)
【ダイイチ】
アリオ札幌店(2025年3月頃)
帯広店(2024年6月頃)
【未定】
福住店
【事業継承無し】
北見店