窓用エアコンとスポットクーラーを比較|電気代や冷房性能はどっちがおすすめ?

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近年の地球温暖化に伴い、異常に暑い日が続く今日この頃。暑さに耐えられずエアコンの購入を考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、賃貸住宅に住んでいる方や転勤の多い方にとって、一般的な壁掛けのエアコンの購入はなかなかハードルが高いものです。そんなとき、工事不要で気軽に設置できる「スポットクーラー」や「窓枠エアコン」が有力な候補になってきます。この記事ではスポットクーラーと窓枠エアコンのメリットやデメリットを紹介しながら、どちらがいいのか比較していきたいと思います。

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壁掛けエアコンとの違い

設置について

一般的な壁掛けエアコンと比べて「スポットクーラー」や「窓枠エアコン」の最大の利点は工事不要で設置ができるという点です。賃貸や寮などに住んでいる方にとっては、壁に穴を開ける必要がないため、大家さんや管理人の許可を得なくても設置することができます。

壁掛けエアコンを設置する場合、購入に合わせて業者に工事を依頼することになります。作業自体は2時間程度で終了しますが、夏本番の暑い時期には依頼も殺到するため、購入から設置までに一週間以上、長いときは一カ月程度かかってしまうこともあります。一方、窓枠エアコンやスポットクーラーは購入してしまえば自分で簡単に設置することができるので、今すぐに必要な方にとってはとても助かるエアコンになっています。

費用について

壁掛けエアコンの価格は3万円台から35万円前後まで、対応している部屋の広さやメーカー、機能によって大きく幅がありますが、本体のほかにも工事費用が1万から2万円程度が必要になります。一方で、スポットクーラーや窓枠エアコンは本体価格も壁掛けエアコンに比べて安く、工事費用も必要ないため、初期費用が安くすむメリットがあります。ただし、電気代について詳しくは後述しますが、壁掛けエアコンの方が省エネ機能なども充実しており、ランニングコスは低く抑えらえることが多くなっています。

音について

壁掛けエアコンは本体と室外機が分かれていますが、スポットクーラーや窓枠エアコンは本体と室外機が一体になった構造になっています。室外機がないため、高層階のベランダの無い部屋など室外機を設置できない建物でも設置できるという利点もあります。一方、室外機を外に設置していれば音はあまり気になりませんが、一体型のスポットクーラーや窓枠エアコンはやや音が大きくなるというデメリットもあります。ただ、最近の機種は性能も上がっているため、10年程前に比べると格段に音は小さくなっています。

冷房性能について

壁掛けエアコンは本体と室外機が分かれており、部屋のサイズに合わせて室外機も大きくすることでパワフルな冷房性能を発揮するようになっています。一方で窓枠エアコンやスポットクーラーは室外機も一体となっていながらサイズを抑えた設計であるため、冷房性能は壁掛けエアコンと比べると少し劣ります。また、壁掛けエアコンは部屋全体を涼しくしてくれますが、特にスポットクーラーはもともと冷風のあたる部分を局所的に冷やすためにつくられたものであるため、部屋全体を冷やす性能はやや劣ります。窓枠エアコンやスポットクーラーで部屋全体を冷やすためには、サーキュレーターで部屋の空気を循環させることも有効です。

まとめ

以上をまとめると、スポットクーラーや窓枠エアコンは、エアコンを安く手軽に設置したい方や賃貸に住んでいる転勤族、北海道などの夏の暑い期間が短い地域、メインに壁掛けエアコンを使用しているが子供部屋や寝室にエアコンを増設したい方などに向いていると言えます。

窓枠エアコン

窓枠エアコンはその名前のとおり窓枠に設置する形のエアコンで、窓用エアコンやウィンドウエアコンとも呼ばれます。

設置について

窓のサッシに固定するように設置し、エアコンを設置している部分は窓を開けて使用します。冷房運転の場合、室内に冷たい空気を送りこみ、熱交換器から生じる暖かい空気は窓の外に放出されます。使用中は窓を開けた状態になるため、防犯対策が必要な場合は補助錠をするのがおすすめです。また、通常の雨では問題ありませんが、台風などの場合は窓を閉める必要がでてきます。
工事不要なため自分で設置することができ、作業も30分から1時間程度で終了します。重さは約20kgほどあるので、男性であれば1人で作業できますが、女性であれば2人で作業するのがおすすめです。壁掛けエアコンに比べて価格も安く、室外機の設置も不要なので手軽にエアコンを設置することができます。
窓枠エアコンを購入する際には部屋の窓に設置できるかどうかを事前に確認しておく必要があります。窓がエアコンよりも小さい場合は設置できません。窓の高さが77cm~140cmくらいであれば一般的な窓枠エアコンは設置可能です。高さがこれより大きい窓には別売りのアタッチメントが必要になる場合が多くなります。また、窓枠エアコンの背面は窓を開けて使用するため、窓の開く幅も確認する必要があります。一般的な窓枠エアコンであれば38cm程度以上窓の開き幅があれば設置することができます。一般的なアルミ製窓枠ではなく、木製枠やスチール製などの少し特殊なタイプの窓枠には設置に補助金具が必要になることがあります。設置できる窓のサイズ等は各メーカーによって異なるので、購入前にはしっかりチェックしましょう。

費用について

窓枠エアコンには冷房専用のものと冷暖房兼用のものがあり、価格はそれぞれ冷房専用で3万円から8万円前後、冷暖房兼用で10万円前後になっています。窓枠エアコンを選ぶ際には「ドレン」というエアコンで生じる結露の排水処理が必要ないノンドレンタイプがおすすめです。
窓枠エアコンの性能は機種にもよりますが、6畳から9畳程度の部屋であれば十分に室温の調整ができます。壁掛けエアコンと比べると省エネ機能はあまりないものが多く、常に一定のパワーで稼働するため長時間使用すると電気代はやや高くなりやすいです。

スポットクーラー

スポットクーラーは持ち運びができることが最大の利点の小型のエアコンです。

設置について

設置作業は不要でどこの部屋にも移動できるため、時間によって人がいる場所を移動しながら使用することができます。似たようなものとして冷風機や冷風扇風機という家電がありますが、水の蒸発を利用して空気を冷やす機器であり、全く仕組みが異なるので購入の際は間違えないよう注意しましょう。スポットクーラーは通常のエアコンと同じ仕組みで空気を冷やすことができます。エアコンと同じシステムであるため、空気を冷やす際に生じた熱気が背面から排出されます。そのため、閉め切った部屋で使用する際にはダクトホースを窓の外に出して熱気を排出します。ホース自体が熱くなってしまうと冷房の効率が悪くなってしまうため、ダクトの回りに断熱材を巻いて使用するのがおすすめです。

費用について

価格は3万円前後で購入でき、壁掛けエアコンや窓枠エアコンと比べても一番安いため、気軽にエアコンを使用することができます。一般的な機種は冷房によって生じた水(ドレン)を処理する必要がありますが、中には水を捨てなくてもいいノンドレン式の機種もあるのでおすすめです。
スポットクーラーという名前のとおり冷たい風のあたる前面を部分的に冷やす役割がメインで、部屋全体を冷やす性能は壁掛けエアコンに比べると劣ります。また、省エネ機能もあまりないため、長時間使用すると電気代もやや高くなりがちです。

窓枠エアコンとスポットクーラーの比較

窓枠エアコンとスポットクーラーはどちらも工事不要で気軽に設置できるのが大きな利点のエアコンですが、どちらの方がいいのか迷っている方も多いのではないのでしょうか。

機能面

冷房性能自体はどちらもあまり変わりませんが、スポットクーラーの方が大型の機種も販売されているため、冷房性能が高いものもあります。ただし、窓枠エアコンは窓に設置するため部屋もスッキリしますが、スポットクーラーは床に置いて使用するため部屋のスペースをとってしまうというデメリットもあります。また、スポットクーラーは熱気をホースで外に排出する必要があるため、部屋の中にダクトホースが伸びてしまい、見た目はあまり良くありません。一方で、スポットクーラーは移動できるので、どこの部屋でも使用できるというメリットもあります。

費用面

本体価格についてはスポットクーラーの方が安い機種が多くなります。電気代は機種にもよりますが窓枠エアコンの場合、冷房運転で1時間あたり約17~20円前後、スポットクーラーの場合、1時間あたり約20~28円前後だと言われています。

窓枠エアコンスポットクーラー
1時間約17~20円約20~28円
8時間約136~160円約160~224円
1カ月(1日8時間×30日)約4,080~4,800円約4,800~6,720円

壁掛けエアコンの場合、消費電力自体は窓枠エアコンとあまり変わらないか少し安いくらいですが、設定温度に達した後はあまり電気を消費しません。一方で窓枠エアコンやスポットクーラーは一定のパワーで稼働することが多いため、長時間使用すると電気代がやや高くなりがちです。窓枠エアコンとスポットクーラーを比べると電気代は窓枠エアコンの方が安くなることが多いようです。

まとめ

窓枠エアコンがいいのかスポットクーラーがいいのかは自身の使い方や生活スタイルなどを考えて検討しましょう。購入費用を抑えたい方や複数の部屋で場所を変えながら使いたい方はスポットクーラー、部屋をスッキリさせたい方や暖房としても使いたい方は窓枠エアコンがおすすめです。

おすすめ機種

窓枠エアコンとスポットクーラーについて、おすすめのメーカーや機種をランキング形式で紹介します。

窓枠エアコン

No.1 コロナ ReLaLa

窓枠エアコンで最もおすすめなのがコロナのReLaLa(リララ)です。安心の日本製メーカーで、窓枠エアコンなかでも人気ナンバーワン機種です。「おやすみ自動運転」「自動運転」「低振動設計」「ドライ運転」など機能も充実しており、内部をきれいに保つための「防カビフィルター」や「洗えるパネル」も搭載しています。設置方法も公式サイトで動画による解説もあるので、簡単に設置することができます。冷房専用の機種はノンドレン式であるため、冷房によって生じるドレン水の排水処理も必要ありません。

No.2 ハイアール

中国メーカーのハイアールの窓枠エアコンは価格の安さが人気の商品です。値段は安いのに部屋をしっかりと冷やしてくれ、冷やしすぎを防ぐ「おやすみモード」も搭載しています。フロントパネルは取り外して水洗いもできるので、清潔に保つことができ、イオン発生装置も搭載されているので部屋の空気をリフレッシュしてくれます。初期費用を抑えてしっかり手軽にエアコンを設置したい方におすすめの機種です。

No.3 トヨトミ

トヨトミの窓用エアコンは手入れの楽さや静音性が人気です。防音設計がしっかりしており動作音は39dBと図書館並みの静かさなので、子供部屋や寝室にもおすすめです。他のメーカーは基本的に吹き出し口が右側にあるため、窓の左側に設置するのが一般的ですが、トヨトミはセンターに吹き出し口があるので、窓の右側にも設置しやすい構造になっています。内部乾燥モードも搭載しているので、エアコン内部でのカビの発生を防いでくれます。ノンドレン式なので排水の処理も必要ありません。

スポットクーラー

No.1 アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマのポータブルクーラー「airwill(エアウィル)」は価格も安いのに、設定温度が徐々に変化する「おやすみ運転」や、カビや臭いを抑える「内部清浄機能」など機能性も高いスポットクーラーです。ノンドレン方式なので、ドレン水を捨てる手間も省くことができます。除湿モードもあり、梅雨時期の部屋干しにも大活躍です。

No.2 MAXZEN

MAXZENのスポットクーラーはシンプルな見た目も人気の商品です。価格も2万円台で購入することができるので、手軽に部屋にエアコンを設置することができます。エアーフィルターも水洗いができるので清潔に保つことができ、マイナスイオン機能も付いているので、ストレス軽減効果やリラックス効果も期待できます。ノンドレン方式の機種もあるので水捨ての手間も必要ありません。

No.3 ハイセンス

ハイセンスのスポットクーラーは業界トップクラスのコンパクト設計ながら、しっかりと部屋を冷やしてくれます。コンパクトなので部屋にも馴染みやすく、使わないときの収納場所にも困りません。「おやすみモード」や「パワフルモード」「除湿モード」などシーンに合わせて使い分けることができます。ノンドレン方式なので水捨ての手間も必要ありません。

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