札幌から北東に約150kmの距離にある道北の幌加内町。今回はそんな幌加内町について、観光スポットやグルメ情報など含めて紹介したいと思います。
幌加内町の基本情報
上川管内西部に位置する幌加内町は、面積約767k㎡の縦長の町です。人口は約1,300人で、町としては、北海道で最も人口が少なく、2015年の国勢調査では、日本で一番人口密度が低い町になっています。
幌加内(ほろかない)という町名の由来は、アイヌ語で「逆戻りする川」という意味のホロカナイとされています。
3つの日本一
幌加内町は3つの日本一がある町です。
1.そば畑の面積日本一
幌加内町はおいしい「幌加内そば」で有名な町です。冷涼な気候や、昼夜の温度差などの自然条件がそばの栽培に適しており、今では作付面積が約3,200haと日本一の面積になっています。
2.日本最大の人造湖
幌加内町には、面積2,373ha、周囲約40kmの日本最大の人造湖である朱鞠内湖があります。周囲を深い森林に囲まれ、大小様々な島が浮かぶその姿は、北欧のフィヨルドを思わせるとても美しい湖です。湖には国内最大の淡水魚であるイトウが生息しており、トラウトのシーズンには道内外から多くのアングラーが訪れる聖地としても知られます。
また、冬の期間は水面が凍結し、真っ白な湖の上でワカサギ釣りを楽しめるスポットになります。
3.日本歴代最低気温
1978年の2月17日に幌加内町の母子里(もしり)で、-41.2℃を記録しました。これは現在でも観測史上日本で一番低い気温となっていますが、残念ながら気象庁の公式記録とはなりませんでした。しかし幌加内町では日本一の最低気温を記録した日として、2月17日を記念日としているほか、最低記録を記念して母子里クリスタルパークをつくり、管理棟では「日本最寒地到達証明書」の発行を行っています。
ちなみに、幌加内町は北海道でもっとも積雪の多い町でもあります。
イベント
幌加内町では、例年8月に朱鞠内湖で「朱鞠内湖湖水祭」として、ステージショーや餅まきなどのほか、湖上の花火大会が開催されます。花火大会では間近で大迫力の花火が見られ、特に、道内でも珍しい湖上に咲く水中花火は必見です。
また、9月には「幌加内町新そば祭り」が開催され、町内をはじめ、全国のそばの食べ比べが楽しめます。そばの早食い大会も行われますよ。
グルメ
幌加内町で有名なグルメといえば、やっぱり幌加内そばです。町内にはいくつもお蕎麦屋さんがありますが、その中でもおすすめなのが「そば屋 八右ヱ門」です。地元産の厳選した石臼挽き粉を使用した絶品の手打ちそばで、週末には行列ができる人気店です。
移住
幌加内町では、積極的に移住者を受け入れています。特に、ひとり親を対象に、町内の介護施設や保育施設で働ける移住者に、育児費や家賃補助などを実施しています。
また、移住を考えている人のために、一定期間町内でお試しで生活するための住宅も用意しています。
詳しくは幌加内町役場のホームページをご確認ください。
観光スポット
幌加内町の観光スポットといえば、やはり朱鞠内湖です。夏のイトウ釣りや、冬のワカサギ釣りだけでなく、朱鞠内湖の湖畔にあるキャンプ場は、道内外のキャンパーに大人気です。湖畔の林内の好きなところに車を乗り入れて、カヌーやたき火を楽しむことができます。
きれいな湖を眺めながらのたき火やキャンプ飯は最高ですよ。
【利用期間】5月中旬から11月上旬
【料金】
大人1人 1,000円/泊
子供1人 500円/泊
【公式】公式サイト
朱鞠内湖では、夏の期間、35分かけて湖を周遊する遊覧船も運行しています。また、レンタルボートもあるので、湖を自由に漕いで見て回ることもできますよ。
【営業時間】8:00~17:00
【料金】
観光遊覧船 大人 1,000円 / 子供 500円
モーターボート 4,000円
貸しボート 30分 600円 / 1時間 1,000円
貸しボート(釣り)半日 2,500円 / 1日 4,000円
最後に
朱鞠内湖や幌加内そばが魅力の幌加内町、まだ行ったことがない方もぜひ一度訪れてみてくださいね。